メディカルドクターへ転職するための5つの条件!臨床医との違いについて

2019年02月07日

医師コラム
製薬会社が医師を求める理由

製薬会社に勤務する医師を、「メディカルドクター」と呼びます。

新薬を開発する際、治験に立ち合い、書類を監督官庁に提出するのが仕事です。

医師から転職する場合は求められる条件があるほか、向き不向きもあります。

この記事ではメディカルドクターへの転職が気になる現役の医師の方に向けて、仕事の内容や年収、転職時に必要な条件などの気になる転職事情を詳しく解説していきます。

企業や製薬会社で勤務するメディカルドクターとは

メディカルドクターとはどんな仕事か、詳しく見ていきましょう。

メディカルドクターの仕事内容

①臨床開発

新薬開発部門に所属して、臨床開発の仕事を手掛けます。

厚生労働省に提出する書類の作成など、デスクワークが中心になります。

新薬が日の目を見るか否かは、臨床開発の成果にかかっているといっても過言ではありません。

②安全性評価

副作用の種類、程度・重症度など専門の医療知識を持つメディカルドクターによる管理及び対策が必須となっています。

③メディカルアフェアーズ

メディカルドクターがマーケティング関係者と連携して、自社薬の情報や最新の医薬・薬学情報を医療機関に提供することも重要です。

この業務を「メディカルアフェアーズ」と呼びます。

メディカルドクターの需要

製薬会社が医師を必要とする理由について、把握しておきましょう。

①新薬開発において医師の知識や経験を活かすため

製薬会社が新薬の開発に着手するとき、治験と称して認可されていない薬を患者に投与します。

薬を適量で使用するために、医師の知識や経験が役立ちます。

②新薬の開発は治療の一環という考え方

欧米では製薬会社が治験を行うことは、治療の一環であるという考え方が一般的です。

治療の一環であるならば、医療現場と同様、医師の存在は欠かせないというのが、製薬会社の見解です。

海外で創薬された薬物を日本市場に新薬として開発するため医学的に評価・判断し、企業としてプロジェクト進行していくのか、可否の提案を行います。

メディカルドクターの年収

次に気になる年収について、見てみましょう。

メディカルドクターの年収は、大体、1,300~2,500万円というのが相場のようです。

日本の製薬会社であれば、医薬品会社勤務の経験がなくても、初年度で1,000万円は保証されるようです。

その後、役職に就くと、2,000万円を超えるケースもあります。

海外の外資系製薬会社のプロジェクトリーダーともなれば、3,000万円以上の報酬が支給されることもあります。

メディカルドクターは年収のみならず、高額の退職金が約束されます。

臨床医に比べて転職が少なく、一つの勤務先で働き続けるためです。

(平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省より)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

メディカルドクターへ転職するための条件

以下の5つの条件が必要です。

1.医師免許を持っている

最低限必要な要件は、医師免許を所有していることです。

業務上、医師でなければ務まらない仕事が多いからです。

2.オンコロジーを専門としてきた経験が5年以上ある

オンコロジーの領域は注目され続けている領域のひとつです。

オンコロジー領域を専門に扱うユニットをかまえる製薬企業も多く転職するうえでメリットとなります。

3. 優れたビジネス感覚がある

場合によっては市場における新薬の認知を促し、販売することも要求されます。

メディカルドクターにも、ビジネス感覚が求められます。

4.ビジネス会話レベルの高い英語力がある

製薬会社で勤務すると、海外の取引先とやり取りすることも多いので、ビジネス会話レベルの英語力は必要です。

5.メディカルドクターへの強い想い

メディカルドクターになりたいという、熱い志を持つことが重要です。

転職の面接でも、面接官はそういうところを見ています。

メディカルドクターへ転職する際の注意点

医療機関に勤務する医師が、メディカルドクターになるために民間企業へ転職するうえでいくつかの注意点があります。

欧米と違い、日本ではまだメディカルドクターという存在が医療業界に浸透していないため、転職情報があまりに少なかったり、会社によって業務内容や待遇に差が出てしまうこともしばしばです。

このような問題を解消するためにも、医療業界専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントであれば広く医薬業界に通じていますし、メディカルドクターの特徴や業務内容についても熟知しています。

会社ごとの異なる企業文化もわきまえていますから、転職の際に適切なアドバイスを仰ぐことができるでしょう。

まとめ

臨床医は目の前にいる患者の治療に専念するのが主な仕事ですが、メディカルドクターは新薬の開発を通して、社会に貢献するのが業務です。

また医療機関での勤務とは異なり、民間企業に所属することから、優れたビジネススキルや英語力なども求められる職種です。

メディカルドクターになるには転職エージェントの力を借りて、慎重に会社選びをすることをおすすめします。


このコラムの監修者

株式会社エリメントHRC

キャリアアドバイザー

水野 裕貴(みずの ゆうき)

大学卒業後、外資系保険会社にて法人・個人向けにリスクコンサルティング業務に従事。現在は、人材コンサルタントとして医療系有資格者の方に特化した求人をご紹介。病院・事業会社双方へ約1200名を転職成功に導く。候補者様が、次のステージで輝かしいキャリアを築いて頂く為の面談を行っている。