これは指導ではなく「いじめ」なのでは…!? 看護師のいじめの現状

2019年02月01日

看護師の職場環境
看護師コラム
いじめられてる看護師

職場でいつの間にか起こるいじめ問題。医療現場でも、そこで働くスタッフ間のいじめが存在します。今回は、現役看護師と看護師経験者に対してアンケートを行い、職場でいじめを受けたことがあるかについてうかがいました。

回答の中から、受けたいじめの内容や克服方法などをご紹介します。また、いじめを受けないためにはどういった点に気をつけて仕事に臨むべきかについても、お届けします。

現在いじめを受けて悩んでいる方、いじめられている方をみかけて対処方法を探している方は、ぜひお役立てください。

看護師の「いじめ」の現状

職場のいじめを受けた経験

アンケートの結果によると、いじめを受けた経験のある看護師は過半数以上にのぼりました。いじめの内容で多かったものは、相手から無視されるというものでした。

話しかけても無視されるのは、自分の存在がないものとされたようで傷つきます。繰り返されるうちにストレスがたまっていくでしょう。

無視されるのとは反対に、陰口をたたかれたり、直接悪口をいわれたりされたという方の意見も多数でした。他人のみている前で、大きな声で怒鳴られたという方もいます。

引き継ぎや申し送りをしてもらえない、業務内容を教えてもらえないなど、仕事に差し支える内容のいじめを受けた方も多くみられます。仕事の協力を頼んでも無視され、ひとりで大変な処理をこなしたという方もいました。

医療の現場でこうしたことが起こるのは患者にとっても不利益となりますが、いじめをする側には関係ないようです。

仕事で使うものや私物を隠されたという回答もありました。また、白衣をハサミで切られて捨てられた、シューズを捨てられた、ロッカーに落書きされたなど、私物を取り返しのつかない状態にされたという方々もいます。

上司や先輩がいじめ加害者で、つらいシフトを入れられ続けたという方もいました。ハードワークの看護師は、体調管理も大切な職業です。無理なシフトが続くと、業務にも影響が出てきます。精神的にも体力的にもつらいいじめです。

「いじめ」はこうやって克服した!

アンケート回答者には、さまざまな方法でいじめを克服したという方もいました。ここでは、回答者が実践したいじめの克服方法をご紹介します。

はっきりと注意する

いじめに対して立ち向かい、克服する方法です。いじめをやめるよう、はっきりと相手に伝えるのが重要となります。一度反抗しただけではいじめが止まらないかもしれませんが、行動してみることは大切です。

ただ、穏やかな性格の方には難しい方法でもあります。どうしても無理という場合は、ほかの方法を模索していきましょう。

上司や先輩に相談

いじめを受けたらひとりで抱え込まず、信頼できる上司や先輩に相談するのも効果的です。味方になってくれる方がいると、精神的にも楽になります。大きな病院であれば、異動の希望を出してみるのもひとつの方法です。

いじめを無視する

いじめられても気にせず、無視して仕事に集中する方法です。仕事を押しつけられたらひとりでこなす、無理なシフトを入れられても出勤し続けるなど、いじめが終わるまでは大変な日々が続くかもしれません。

ただ、いじめがエスカレートして耐えきれず、結局転職したという方もいます。理不尽ないじめに耐え続けるのは、心身に負担をかけます。

いつまでいじめを我慢するかは自分で期限を設定し、それを過ぎたら別の環境へ身を置いたほうがよいかもしれません。

「いじめ」を受けないための対応策

看護師業界で多いいじめ。ただ、アンケート回答者の中にも、いじめを受けたことがないという方は一定数存在します。そういった方々は、いじめの標的になりにくい性格である可能性もあります。いじめの対象にならないためには以下の要素に気をつけて、相手に好印象を与えるのがおすすめです。

快活に会話を行う

新しく入った職場で最初のあいさつ。そこでよい印象を与えられたら、その後の人間関係もうまくいくかもしれません。にこやかな笑顔で、はっきりとあいさつするようにしましょう。ハキハキしたしゃべり方は、普段の会話の中にも取り入れます。特に、急いでいる相手に話しかけるときは、要点を押さえて話すのが重要です。

積極的に仕事に取り組む

仕事中、まじめな方も好印象を与えます。新人のうちから積極的に仕事をこなしていきましょう。また、教わったことは自習して覚える、独学でさらに知識を蓄えていくなどの努力も大切です。自学自習を続けることで業務中にうろたえることも少なくなり、相手に信頼感を与えられるでしょう。

柔軟な対応を心がける

転職して新しい職場に入ったとき、前の職場との違いに戸惑うことも多いはず。もし、前の職場と比較して現在のやり方を批判してしまうと、反感を買ってしまうかもしれません。新しいことにも拒否反応を示さず、一度は受け入れてみるのが大切です。

まとめ

看護師として仕事を続けていると、いじめの場面に遭遇してしまう確率が高いようです。自分が被害者になった際は、相手にはっきりと注意する、周囲の人に相談するなどして対処しましょう。

いじめにあっている方をみつけた場合は、みてみぬふりをせず、力になってあげるのが大切です。職場全体でいじめを許さない雰囲気をつくっていきましょう。

いじめを我慢するのは、精神的にも身体的にも負担がかかります。どうしてもいじめが改善されない場合は、異動や転職で職場そのものを変えてしまってよいかもしれません。

現在がつらくても、環境のよい職場に行けば、のびのびと働ける可能性があります。転職活動をする際は、面接予定の病院を見学したり、面接時の雰囲気をチェックしたりして、人間関係が良好そうか確かめましょう。