患者からも医師からも…!? 看護師のセクハラ被害とその対応策

2019年01月30日

看護師コラム
看護師のセクハラ被害とその対応策

看護師として働いていると、数多くの患者や医師、同僚の看護師などと接する機会があります。

職場にもよりますが、医療現場での看護師に対するセクハラが頻発しているようです。

今回は、現役看護師の方、もしくは看護師経験者の方にアンケートを実施し、実際にあったセクハラ被害についてお聞きしました。

誰からどういったセクハラを受けたのか、ランキング形式でご紹介するとともに、その対処法についてもお伝えします。

現在、セクハラについてお悩みの方はご参考ください。

看護師へのセクハラ加害者

セクハラを受けたことがありますか?誰からのセクハラでしたか?

1位:患者

過半数以上の方々が、患者からセクハラを受けたことがあると答えました。

体に触れられる、不快なことばをかけられる、体をみせつけられるなど、セクハラの形態はさまざまです。

看護師は患者と接する機会が多いため、セクハラを受ける確率も高くなるとみられます。

看護師は患者に対して優しく対応するのが基本です。

そのため、患者の中には何をしても許されると勘違いしてしまう方も出てきます。

毅然とした態度で注意できるとよいのですが、なかなかそうもいかず、ストレスをため込む方が多くみられます。

2位:医師

第2位となったのは、医師からのセクハラでした。

医師は看護師よりも強い立場にいることが多いため、強く拒絶しにくいという意見もみられます。

必要以上になれなれしくされる、プライベートなことをしつこく聞かれるなど、パワハラを含む行為を受けた方も多いようです。

3位:看護師

3位に入ったのは看護師でした。

看護師からのセクハラを受けたことがあると回答した方のほとんどは男性です。

女性から男性へ向けてのセクハラは、近年少しずつ顕在化してきました。

女性の中には、セクハラをしていることに気づかず、相手を不快にさせ続けている方もいます。

ご自身の行為は相手にどう受け止められているか、今一度みつめなおしてみるのが大切です。

患者からのセクハラ被害

アンケート結果によると、お尻をはじめ、体の各所を触られるセクハラが多くみられます。

こういったセクハラは件数が多いため、あきらめて我慢する看護師も多いようです。

体に不調を抱える患者に対して厳しくするのはためらわれるという方もいますが、セクハラは許されない行為です。

自分が不快に感じたら、冷静に拒否しましょう。

また、結婚しているかどうかを聞かれる、身体的特徴のことをからかわれるなどの言動によるセクハラも後を絶たないようです。

患者の中には、コミュニケーションのつもりでいやらしいことばを投げかける方もいます。

こういった事態は、看護師側と患者側でセクハラのラインが違うために起こります。

相手が軽い気持ちでいってきたのだとしても、不快に感じたら我慢する必要はありません。

ほかの看護師への被害を食い止めるためにも注意しましょう。

それで患者が逆上してきたら、同僚に助けを求めましょう。

クリニックのセクハラ相談室や自分の管理者など、しかるべきところに相談するのが大切です。

ほかにも、暴行を受けかける、ものを投げつけられるなどの被害にあった看護師もいます。

こういったときは、毅然とした態度で臨み、人を呼びにいくようにしましょう。

ただ、セクハラ被害があることを知りながら、まったく改善しようとしない病院もあるのは事実です。

看護師が助けを求めても病院側が対応してくれないときは、転職して職場を変えることも視野に入れましょう。

医師・スタッフからのセクハラ被害

アンケートのコメントを参照すると、医師やスタッフからはことばによるセクハラが多いように見受けられます。

内容はさまざまで、いやらしい話をされた、体の特徴を指摘された、パートナーに関することを詮索されたなどです。

相手に対して、会話の内容が不快であることをしっかりと伝えましょう。

自分ひとりで注意しにくい場合は、ほかのスタッフに助けを求めるのが大切です。

ことばのセクハラより件数は少ないものの、ボディータッチをともなうセクハラも存在します。

体を触りなら関係を迫られた経験のある方もいるようです。

被害を受けたときは冷静に対処するとともに、今後セクハラが起きにくい環境をつくるように気をつけましょう。

セクハラをしてくる医師やスタッフとはふたりきりにならず、一緒の部屋に入るときはドアを開けたままにするのがおすすめです。

メークや体型など、個人的なことをあれこれいわれたという回答もありました。

身だしなみの注意程度なら問題ありませんが、相手に不快感を与える言い回しや、度を超えたしつこさはセクハラになり得ます。

注意して改善されないようであれば、異動届を出して違う部署に行き、かかわりをなくすのもひとつの方法です。

移動する部署がない場合は、転職も検討したほうがよいでしょう。

まとめ

医療現場でのセクハラは多く、回答者の91%が過去にセクハラを受けたことがあると答えています。

職場によってはセクハラに対して有効な対処をせず、問題を放置したままのところもあります。

看護師が泣き寝入りすることのないよう、病院全体で意識改革していくことが必要です。

セクハラを受けたら、ひとりで抱え込まず周囲に相談しましょう。

話しやすい同僚や先輩、上司など、信頼のおける方に話せば、きっと力になってくれます。

自分自身でも気を強く持ち、毅然とした態度で立ち向かうことが大切です。

もし、職場のセクハラに耐えられない場合は、異動や転職をするのもひとつの方法です。

セクハラ被害に我慢して勤め続けるよりは、新しい環境に身を置いたほうが、すがすがしい気持ちで働けるでしょう。