医局を辞めたい。円満に退職するポイント

2019年01月16日

医師コラム
医師が医局を辞める理由

医局を辞めるのは自分の意思ではありますが、できることならトラブルなく円満退職したいと思うのは誰でも同じです。

では、円満に退職するまでにはどのような行動をとればいいのでしょうか。

ここでは医局の円満退職のポイントをまとめています。

円満に辞められるよう最善を尽くしていきましょう。

雑務の多さ・人間関係など医師が医局を辞める理由は複数存在

医師が医局を辞めたいと思う理由は、担当患者数に限りがあることや、人間関係の複雑さなど、ひとつではない模様です。

また、「様々な理由が積み重なって辞めたい気持ちが増えてくる…」という意見も多いです。

雑務が多いため本業に集中できなくなってしまう

医局に入ると、若手は先輩医師からさまざまな雑務を任せられることが多いです。

本業である医業に取り組みたいと思っていても、雑務が多すぎてなかなか思うようにできないため辞めたいと思う若手医師は少なくありません。

担当できるオペ数・患者数に限りがあるから経験が足りない

医局にはたくさんの医師が在籍しています。

大学病院はたくさんの患者、それもいろいろな症例の患者がいます。

それでも担当できるオペ数や患者数には限りがあります。

経験を積みたいと思っても、それがままならないことが多いのです。

派閥など人間関係にうんざりしている

どこの世界でも派閥や人間関係のトラブルはあるものです。

ただ、テレビドラマなどでもあるように、医局の派閥はかなりハードです。

「ドラマよりもシビアだった!」と言う医師もいるほどなので、この関係が長く続くのかと思うとうんざりしてしまうようです。

医局人事の転勤に対する不満

医局を辞める理由として最も多い理由が、意にそぐわない異動によるものです。

医師は将来に向けたキャリアプランも立てているはずです。

医局にいると本人の要望に対しての考慮がなく、望まない病院や地域への異動を余儀なくされることがあります。

医局を円満に辞めるためにはトラブルに注意しておこう

医局を辞める際には・・・

今の職場を辞めた後も医療関係で働いていくためには、敵を作らず円満退職したいのが誰にでも言えることではないでしょうか。そのためには注意すべきポイントがあります。

「医局を辞めるのも辞めないのも自分次第だから…」と思っているとトラブルになるケースもあります。

ありがちなトラブルをまとめてみました。

医局から強く慰留を求められる

まず医局を辞めると申し出ると、医局から強く慰留を求められます。

これは単純に優秀な人材を手放したくないという意味だけではありません。

医局も人事の調整をしなければいけませんし、担当している患者の引継ぎなどもあります。

労働基準法では退職の14日前まで伝えることになっていますが、医局ではそれが許されることは無いと思っても良いでしょう。

人間関係がギクシャクし良い気持ちで退職できなくなる

医局を辞める際、医局から辞める理由を聞かれることでしょう。

理由は人それぞれですが、医局に不満がある方はついそこで正直に言ってしまうこともあります。

本人からすれば「医局が良い環境に変わって欲しい」という思いもあるのかもしれませんが、言われる側からすればただの悪口にしか聞こえません。

同僚や先輩に悪い印象を持たれ、後々立場が危うくなるということがないように退職理由はオブラートに包んで伝えましょう。

就職先に圧力がかかる場合も

医局の権力は意外とあり、医局を辞めて転職すると申し出ると「県内での就職は無理ですよ」と言われることもあるようです。

ドラマではよくありがちですが、実際に圧力がかかってなかなか就職先が見つからない、転職先の内定も取り消されることもあるようです。

円満に退局する秘訣

医局をできるだけ円満に辞めるには、ちょっとした秘訣があります。

もちろんそれでトラブルを回避できるとは限りませんが知っておいて損はありません。

相談する姿勢を見せる

急に自分勝手な行動を取れば、間違いなくトラブルになりかねません。

まずは形だけでも相談する姿勢を見せておきましょう。

「退職を考えています」という柔らかな姿勢を取れば、まだ退職が決まったわけではありませんから、喧嘩になることもないでしょう。

その上で徐々に退職の意思を強めていけば、円満に退局できる可能性も上がります。

ベストなタイミングで自分の意思を伝える

医局から慰留を求められてしまうのは、退局の意思を伝えるタイミングが悪いことも関係しています。

ベストなタイミングで伝えれば、仕方がないと思われるでしょう。

ベストなタイミングが難しいのですが、例えば専門医を取得した時や、医局の人事で体制が変わった場合、その他には家庭環境の変化などもあります。

まとめ

様々な理由で医局を辞めたいと思う医師は少なくありません。

ただ、辞めるタイミングや方法を間違えると、円満退職にならないだけでなく、転職先にも迷惑がかかることもあります。

円満退職するには、計画性をもってベストなタイミングを見極めるのが望ましいです。

また伝え方も考えましょう。

もしそのタイミングが分からないという場合は、実際に医局を円満退職した医師に相談したり、転職のプロに相談してみましょう。


このコラムの監修者

株式会社エリメントHRC

キャリアアドバイザー

児山 亜樹(こやま あき)

都内私立大学卒業後、金融機関に入社し、金融コンサルタントとしてビジネスマン・経営層(役員クラス)に対し、運用商品の営業に従事。その後、医療業界特化のサーチファームであるエリメントHRCに転職し、現在までに1000名以上の医療従事者の転職支援を行っている。営業、専門職、医療有資格者など多岐に渡る人材をサポートし、特に看護師・放射線技師等のコメディカル人材の【病院⇒企業】への転職サポートに強みを持つ。