薬剤師は地方勤務でも高年収!転職するメリットとおすすめの地域

2019年01月22日

薬剤師コラム
薬剤師の地方求人

都心部で働く薬剤師で、地方の病院や調剤薬局への転職を考えている方は意外に多いです。

その一因として挙げられるのが、給与面や待遇面での良さでしょう。

ただ、地方ならどこでも良いというわけではなく、地方なりの事情もあります。

この記事では、薬剤師が地方での就職を考える上で、事前に確認しておくと転職に有利な知識について解説します。

地方の薬剤師の年収は1,000万円を超えるところも

鳥取県で働く薬剤師の年収は1,600万を超えています。

東京の薬剤師の平均年収が880万ということを考えると大きく上回っています。

その他、秋田県や岩手県、広島県や山口県の薬剤師も年収は1,000万円を超えているようです。

地方で働く薬剤師の年収のほうが首都圏で働く薬剤師よりも年収が高くなるケースが多々あるようです。

とは言え、地方の薬剤師の給与が高いのには、それなりに理由があるのです。

全ての地方で高給というわけではない

地方によって、薬剤師の年収に格差が生じることがあります。

たとえば山形県では、薬剤師の平均年収が約900万円以上であるのに対して、群馬県の薬剤師の平均年収は700万円以下と、200万円以上の開きがあります。

しかも東京の薬剤師の平均年収が880万円ですから、群馬県の年収は東京を下回ることになるのです。

従って、都心から地方へ転職すれば必ず給与が上がるというわけではないようです。
(平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省より)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

地方で給与が高い理由は薬剤師不足

地方の薬剤師の給与が都心の薬剤師の給与より高い理由は、地元の深刻な薬剤師不足です。

国内の調剤薬局数と薬剤師の数は年を追うごとに増加傾向にありますが、全国に均等に配置されているわけではないのです。

また、薬剤師を目指す学生が通う薬学部の総数は少なく、薬学部が設定されている大学が存在しない県もあります。

そのような県の学生は、通学するために都会に出て、そのまま都会で就職してしまうことになるのです。

地方勤務の薬剤師のメリット・デメリット

地方の薬剤師は、都会の薬剤師に比べて高給で迎えられていることが多いことがお分かり頂けたと思います。

では仕事は都会の薬剤師よりも激務を強いられているかといえば、そうでもないようです。

地方勤務の薬剤師の仕事内容は、勤務先により様々です。

基本的には、医師が出した処方箋をもとに薬の調剤をおこない、患者に対して服薬の指導をおこないます。

都会と地方で、薬剤師の仕事内容に大きな違いは生じませんが、一つの薬局に所属する薬剤師の数が違います。

当然、勤務する薬剤師の数は都会の方が多いため、一枚の処方箋を数人の薬剤師が処理するのに対し、地方の薬剤師は1人で対応することになります。

地方勤務の薬剤師のメリット

薬剤師が地方で勤務するメリットとしては、やはり都会よりも好待遇で迎えられることでしょう。

また患者さんと接する機会も多く、過疎地方においては在宅医療に立ち会うなど、都会での勤務ではできない経験を積む機会に恵まれることもあります。

地方勤務の薬剤師のデメリット

では反対に、地方で勤務する際のデメリットは何でしょうか。

都会で勤務すると、業務上で何か問題が生じても、先輩の薬剤師が多くいるので、相談を仰ぐことができるでしょう。

しかし地方勤務では1人で業務を行うことも多く、患者の対応から医薬品の在庫管理まで全ての業務をおこなう場合もあるので、ある程度の経験が必要と言えます。

しかし、そこまで気にしなくても大丈夫です。

「最初から全ての業務を一人でやらなければならない」ということではありません。

経験者であれば、薬剤として一通りの業務を経験していれば、問題はないでしょう。

また、通勤においては都会に比べて電車やバスの数が極端に少ないなど、不便を感じる場面は多いでしょう。

薬剤師が不足している地域

地方の薬剤師が不足していることは、漠然とはご理解頂けたと思います。

では実際にどのような地域が薬剤師不足で困っているのでしょうか。

薬剤師不足が深刻であるほど、好条件の求人が多いようです。

人口そのものが少ない鳥取、福井県などは、薬剤師の総数も減少しています。

好待遇の求人を探す際には、人口における薬剤師の割合が低い県をマークする必要があります。

人口と比較して薬剤師の数が少ないのは、沖縄県です。

沖縄での求人は応募が少なく、薬剤師も同様です。

また青森、山形、岩手県なども薬剤師の数は少ない傾向にあります。

薬剤師が供給される条件として、県内に薬学部があるかどうかが大きく関係しているので、周辺環境も考えて探してみるのもいいかもしれません。

好待遇の求人に巡り合うために、生活面での不自由さを差し引いても、こうした薬剤師不足の県での就職活動が、転職成功への近道です。

薬剤師が地方に転職する方法

薬剤師が地方での転職を意識した時、転職先として大手薬局チェーンの地方店を考えることもあるでしょう。

しかしそれは、一概に良い選択とは言えません。

大手チェーンの場合、都会から地方へ転職しても給与水準は都心部と地方店舗とで統一しているパターンが多いため、給与面の厚遇を期待できない場合があるからです。

地方手当という名目で数万円が加算されることもありますが、大幅に給与が上がることはありません。

転職先として照準を合わせるべきは、その県のみで展開しているチェーン薬局や、単独で経営している調剤薬局です。

地方の調剤薬局は勤務している人数も限られているため、密度の濃い人間関係を余儀なくされるでしょう。

気の合う人たちだけで働く職場環境であれば問題はないのですが、ひとたび人間関係に齟齬が生じれば、逃げ場のない状況に追い込まれてしまうかも知れません。

自分にとって何がメリット・デメリットになるか、冷静に判断する必要があります。

転職前には転職エージェントを大いに活用して、応募先の情報を精査するようにしてください。

まとめ

薬剤師として地方の勤務に興味を覚えたら、把握しておいた方がいい知識についてご紹介しました。

地方では薬剤師が不足している地域の方が多く、そうした県では好条件の求人も多いため、視野に入れることで転職が成功する確率も高くなるでしょう。


このコラムの監修者

株式会社エリメントHRC

キャリアアドバイザー

水野 裕貴(みずの ゆうき)

大学卒業後、外資系保険会社にて法人・個人向けにリスクコンサルティング業務に従事。現在は、人材コンサルタントとして医療系有資格者の方に特化した求人をご紹介。病院・事業会社双方へ約1200名を転職成功に導く。候補者様が、次のステージで輝かしいキャリアを築いて頂く為の面談を行っている。