医師からメディカルドクター(MD)への転職に求められる5つの項目

2019年02月07日

医師のコラム
製薬会社が医師を求める理由

メディカルドクターとは、製薬会社に所属する医師のことです。
この記事ではメディカルドクターへ転職する際に求められる資格や条件、そのポイントについて解説しています。メディカルドクターになりたい人はぜひチェックしておきましょう。

メディカルドクター(MD)が求められる5つのポイント

メディカルドクターになるためには条件を満たす必要があります。ここではその5つのポイントを解説します。

1. 必要な資格は医師免許のみ

メディカルドクターとして働くためには、医師免許が必須です。なぜなら、メディカルドクターの仕事は医師免許を持った人間でなければできない業務が多いからです。

具体的には、新薬の安全性に対する審査や評価を行ったり、関係省庁に提出する文書の執筆、提出などですが、これらは医師免許がなければできません。メディカルドクターに求められる資格は、この医師免許のみです。

2. 5年以上の臨床経験

メディカルドクターになるために必須な資格は医師免許ですが、それと同じぐらい大事な条件が、5年以上の臨床経験です。臨床経験とは病床における診察経験のことですが、この実績が少なすぎると、メディカルドクターに必要な業務を十分にこなすことができないと判断され、医師免許があっても採用されない可能性があります。

よって、確実にメディカルドクターになるためには、5年以上の臨床経験も必要です。

3. 優れたジネス感覚

メディカルドクターの主な仕事は新薬開発に関わる業務ですが、その中ではビジネス感覚を持つことも求められます。なぜなら、メディカルドクターが勤務する製薬企業の目指すところは、新薬を開発して認可を得ることだけでなく、それを市場に向けて宣伝し販売することも含まれるからです。

メディカルドクターもそうした企業戦略を自覚しながら業務に携わる必要があるという点で、ビジネス感覚が求められます。

4. 高い英語力

製薬会社では海外のクライアントや取引先と日常的にやり取りをすることも多いので、メディカルドクターにも英語力が求められます。それも単語が少し話せる程度ではなく、相手と十分なコミュニケーションが取れるレベルの英語力が必要です。

とりわけ外資系の製薬会社は海外に本社を持っていることが多く、英語でのやりとりが頻繁に行われるので、こういう会社で働くメディカルドクターには高い英語力が欠かせません。

5. MDへの強い想い

精神的な面においては、MDへの想いが強いことも重要です。なぜなら、MDに対する想いが強い人間でなければ、長く業務を続けることができないと同時に、活躍して実績を出すことも難しいからです。

企業側としてもMDの仕事にやりがいを持っている人間を優先的に採用したいと考えていますので、想いが強いことはとても大事です。

製薬会社が医師を求める3つの理由

製薬会社が医師を求める理由

医師が製薬会社で必要とされるのはどうしてか、その理由について3つのポイントを紹介します。

1. 医者としての知識と経験が新薬開発に生かせる

製薬会社が医師を求める理由の一つは、医師が持っている医学的な知識と臨床経験が、新薬開発において必要とされるからです。

具体的には製薬企業は新薬を開発するとき、治験という形でまだ認可されていない薬を患者に投与しますが、その際、薬を適正使用するために医師の知識と経験が役立ちます。そして資格を持つ医師のもとで開発された薬は信頼性を増すことになり、認可も得やすくなります。

2. 新薬開発は治療の一環という考え方がある

日本ではまだそれほど普及していませんが、欧米では、製薬会社が新薬開発を行って治験を行うことは治療の一環と考えられています。そして治療の一環であれば、当然医療行為が行える資格を持つ人間が必要だということで、製薬会社の現場で医師が求められている実情があります。

日本でも欧米の考え方は徐々に広まってきており、新薬開発の現場における医師の必要性は高まっています。

3. 自社に所属する医師はグローバル展開に欠かせない人材

日本だけでなく外資系の企業も含めて、現在の製薬会社は世界を相手にグローバル展開しています。その中では、複数の国々と医薬品の共同開発を行ったり、安全対策を協議したりしなければなりません。その枠組みに加わり、迅速かつ対等に業務を進めるためにも、社内に医学的な知識と経験を持つ医師が必要とされているのです。

メディカルドクターの年収の相場は1,500万~2,500万円

メディカルドクターの年収はおおよその相場は1,500万~2,500万円です。企業にもよりますが、一般的には国内企業より外資系のほうが年収が高いといわれています。海外では、プロジェクトを管理する立場になると3,000万円を超えるケースもあるようです。

退職金は臨床医よりも多い傾向にある

メディカルドクターは高額年収だけでなく退職金ももらえます。金額は勤務する企業によって違いますが、普通の臨床医と比べると、メディカルドクターのほうが多くの退職金をもらえます。なぜなら、メディカルドクターは臨床医のように異動や転職が少なく、一つの勤務先で働き続けることが多いからです。

まとめ

このように臨床医とは異なる魅力のあるメディカルドクター。もし興味があるようなら、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
自力ではなかなか調べられない求人情報や業務内容詳細についても教えてもらえるはずですよ。